ヘアマニキュアにもさまざまな商品があり、髪にいいとされる保湿成分や油分を配合したものなどいろいろな種類があります。共通しているのは人工的なツヤなので、施術直後をピークに、マニキュアはシャンプーやブラッシングのたびに細かく樹脂がはがれていくこと。
その結果、樹脂と一緒に髪のキューティクルも剥がすおそれがあり、樹脂が剥がれるときに髪表面に凹凸ができやすくなります。
ヘアマニキュアでは、イラストのように、髪の表面が樹脂でしっかりコーティングされます。
つめに塗るマニキュアと同じで、色素を含んだ樹脂が1本1本の毛を根元から毛先まで包んでしまうので、髪表面の凸凹や損傷などもすべて見えなくなり、マニキュアした直後は髪全体が光沢を持ち艶やかな状態になります。
弱酸性ベル・ジュバンス《メーキングカラー》は、イラストのように、弱酸性でプラスに荷電した髪表面(キューティクル)に、マイナスの性質をもつ色素イオンが吸着吸収される仕組みです。
髪の表面から沁み込む色素と表面に吸着して残る色素で全体の色味を作ります。
ヘアマニキュアは施術後はツヤが出ますが、日を追うごとにコーティングの均一さが失われていくので、手触りも見た目もパサついてくるという弱点があります。
逆に、コーティング樹脂を落とそうとする場合、付着した樹脂はシャンプーしても完全に落としにくく、すっかりきれいに落ちるまで数カ月かかります。
ヘアマニキュアは髪という素材を樹脂という物質で包みこんでしまう方法であり、化粧品でありながら生きた髪として扱っていない点で、弱酸性ベル・ジュバンス《メーキングカラー》とはまったく別のものと言えるでしょう。
一般的に酸性といわれている染毛剤のグループの中で、ベル・ジュバンスの酸性は、皮膚の弱酸性に近い酸性に設定されていますので、きしみの原因になりがちな酸の作用はほとんどありません。
しかし、皮膚や髪の性質である弱酸性よりはやや酸性になる溶液を使うので、それを本来の弱酸性に戻すには、続けて弱酸性ヘアトリートメントをされるのをお勧めします。
髪を傷めることなく、コシと艶を与え、脱色作用がないので髪が伸びてもイヤな線がつかず自然です。
パーマ、トリートメントと併用するとより一層効果的です。